TKのつれづれ日記
建築探訪~秋田編~
2022.10月
毎年開催される建築士会全国大会。
今年は秋田で行われました。地元の秋田杉がふんだんに使われた建造物をいくつかご紹介したいと思います。
国際教養大学内のコベルコホールと中嶋記念図書館。
美しい秋田杉と伝統技術を生かした傘型屋根が特徴の、心地よい空間です。
今や全国的にも有名な新政酒造さんを訪れました。
こちらでは、自社で秋田杉を使った木桶を製造し、最近では珍しい木桶での日本酒仕込みをされているそうです。
明治時代の貴重な洋風建築として修復された旧秋田銀行本店である秋田市立赤れんが郷土館。
レンガ2階建ての外観は、ルネサンス様式が基調。
建物内部のホールは広大な吹き抜けになっており、天井に施されたレリーフや、各所に見られる装飾、大理石の荘厳な雰囲気は圧巻の美しさです。
25000本もの秋田杉がアーチ状に骨組みされた、国内最大の木造建築、ニプロハドーム。ドーム本体は、風と雪の影響が最小限になるよう考えられた設計。
昭和8年に建てられた、昭和初期の貴重な木造建築である桜櫓館。
木造2階建ての洋室を備えた和風住宅で、四方にガラス窓を配した展望台が特徴的な外観です。
内部は質の高い杉が贅沢に使われており、曲線の絵柄が美しいガラス障子や12mにも及ぶケヤキの床板、大梁などは圧巻でした。
天然の秋田杉が巧みに使われた木造3階建の十和田ホテル。
吹き抜けの本館ロビーを見上げると、中央部には船底天井。また、回廊部に張られた杉皮の網代天井、階段には磨き丸太の手すりなど、細部に至るまで見応え十分。